FreeBSDデスクトップ環境自動構築スクリプトを再度作成してみた

定期的に書くデスクトップ記事。数年前にデスクトップ環境のスクリプトを書いたが、もう少し環境を選択し多少柔軟なパッケージ導入が出来るスクリプトを作成してみた。

スクリプトはgithubに置いています。
日々更新中。

簡単に使い方を説明。

動作環境

  • FreeBSD 10.2-RELEASE (amd64/i386)
  • FreeBSD 11-CURRENT (amd64/i386)
  • ※現状CURRENTはパッケージが無いときもあるのでおすすめしません。
  • 9以下は動きません
  • インターネットに接続できること
  • 正しいキーボードの設定が設定済みであること(日本語なら/etc/rc.confのkeymapがjpになっているか。これでJP以外はUSキーボードとして日本語入力設定をします。)

使い方

 

デスクトップ環境を選びます。複数選べます。上下キー・スペースで選択・非選択。Enterで決定。
1

 

日本語入力を選びます。わからなければそのままOKで。上下キー・スペースで選択。Enterで決定。
2

 

日本語変換エンジンを選びます。わからなければそのままOKで。上下キー・スペースで選択。Enterで決定。
3

 

追加パッケージはオプションです。flash、firefox、chrome、wine辺りは入れておいたほうがいいかも。
4

 

確認画面でよろしければYesでパッケージインストールと細かな設定を行います、選択をやり直す場合はNoへ
VirtualBoxやVMwareであれば自動判別し、専用ツールもインストールし、設定します。
パッケージは選択情況に応じて変わりますが、300〜1500くらいダウンロードとインストールが行われます。お使いの回線の状況や、マシンの性能によって時間はまちまちです。
目安は20分〜1時間30分くらい。
5

 

インストール完了するとログイン画面が立ち上がります。複数デスクトップ環境をインストールした場合はF1キーで選べます。
slim

 

MATE
MATE

 

Xfce
xfce

 

KDE4
KDE4

 

GNOME3
GNOME3

 

LXDE
LXDE

 

Cinnamon (GPUを必要とします)
cinnamon

 

Lumina
lumina

 

Fluxbox
Fluxbox

 

awesome
awesome

 

openbox
openbox

 

WindowMaker
WindowMaker

 

日本語入力の設定や、日本語化に設定が必要なFirefoxとThunderbird、コマンドでプラグインのインストールが必要なFlashも自動で行われ、すぐに使える状態になっています。
mate-firefoxthunderbirdtest-mate-flash

既知の問題
Linuxバイナリ互換で動くアプリやFlash上での日本語入力が現状出来ない状態です。
設定よりパッケージの問題なので少し時間がかかりそうです。

 

これまでFreeBSDでデスクトップを試したことがない方はVirtualBoxなどで気軽に導入テストが可能です。
環境に制約のあるPC-BSD(amd64&ZFS必須)と違い、素のFreeBSDにデスクトップ環境をセットアップするだけなので、適応範囲は広いと思います。
これを機にFreeBSDのデスクトップ環境を使ってみては如何でしょうか?

FreeBSDデスクトップ環境自動構築スクリプトを再度作成してみた」への7件のフィードバック

    1. tokuni

      bootonly の環境で試したのですが
      curl をインストールしていないとできないようです

      返信
  1. anonymous 投稿作成者

    コメントありがとうございます!
    反応があるだけでも嬉しいです!

    返信
  2. tetsu

     便利に使わせてもらっています。ありがとうございます。

     ところで、先日より動作しなくなりました。latest pkgを取得するようにしているようですが、cups単体のpkgが無い(無くなった?)ためにinstall()でのpkg install時にエラーが出てしまうようになっています。”cups avahi \”行の’cups’だけ削除すれば動作しますが、とりあえず報告まで。

    返信
    1. anonymous 投稿作成者

      貴重なフィードバックありがとうございます。
      今、FreeBSD 10.2-RELEASE amd64とi386で試しましたが、cupsのエラーは発生しませんでした。

      ただ、slimでのログアウトしてから2回目以降のログインが時間がかかったり、
      MATEなどでibusの言語アイコンが出なくなってしまったり(変換は機能する)します。
      メインマシンのデスクトップ(10-STABLE amd64 全てports運用 ここのサーバーでもある)でも起きているので、
      仕様変更か不具合なのだろうと推測します。
      仕様変更なのであればスクリプトの見直しと、デフォルトパッケージの再考をしないといけませんね。

      ご報告ありがとうございました!

      返信
      1. 暮部

        便利なものを作っていただきありがとうございます。

        FreeBSD 11.1-REREASEにて使用してみました。
        WMにGNOME3、xfce、KDE、LXDEを選択し、日本語入力はuim-mozc、
        アプリケーションは、Firefox、Chromium、Filezilla、VLC、SMPlayer、epdfview、Vim、Wine、PlayOnBSD、ClamAV、TORを選択してインストールしたところ、
        ntfsprogsが見つからず、Pakage install failedとなりました。
        スクリプトからntfsprogsを消せば、最後までインストールできました。
        しかしながら、slimによるログイン画面でキー配列が英語になっていました。
        また、アプリケーションにEclipseを追加すると、Pakage install failedとなります。
        簡単ですがご報告まで。

        返信

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